近年絶大な人気の仙台湾の真鯛ひとつテンヤ釣り。その最大の魅力は「大鯛」と呼ばれる60センチ～80センチオーバーのデカ真鯛が狙えることです。
テンヤロッドにスピニングリはじめにールにテンヤが一つという、シンプルなタックルと釣れる大きい真鯛とのギャップが仙台湾を知り尽くしたベテランアングラーから女性まで、多くの釣り人を魅了しています。
この記事では、そんな仙台湾真鯛一つテンヤのおすすめタックルから季節別の釣り方まで詳しくご紹介します。
目次
仙台湾の真鯛一つテンヤ釣りの特徴
仙台湾の真鯛ひとつテンヤ釣りは、テンヤ発祥の千葉大原での釣り方とは大きく異なります。その違いの要因は「早い潮の流れ」と「深い水深」の2つです。
千葉の大原では1号～3号の軽いテンヤを使いリフト＆フォールを繰り返して仕掛けをフワフワと落としながら鯛を誘う釣り方をしますが、仙台湾の早い潮と深い水深ではそれが難しくなります。
それでも鯛はそこにいるのですから、釣り方を工夫する必要がありますね。テンヤは季節によって2号～15号まで幅広い重さのテンヤを揃えましょう。
仙台湾の真鯛は6月～11月までがシーズンです。基本的にはタイが中層に浮いているときは軽いテンヤでフォールで食わせます。反対に鯛が底のエサを捕食するシーズンや潮が早い日は、やはり重いテンヤを使用する必要があります。
6月～シーズン序盤の釣り方
仙台湾の真鯛ゲームの幕開けは例年6月ごろから。鯛が底ではなく中層に浮いていることが多く、シーズン序盤の釣り方は2号～4号の軽いテンヤを使っての中層でのフォールが中心になります。
しかし、ここは潮の流れが速い仙台湾、ただ足元にテンヤを落とすとたちまち潮に流されて糸ふけが出てアタリが取れません…。
そこでまずは船長に水深を聞いておき、その水深分だけ沖に向かってキャストします。この時に不用意に竿を振りかぶったり、キャストした衝撃でエビが外れないように気を付けましょう。
テンヤが水面に着水したらすぐにスピニングリールのスプールを戻してラインの出を止めます。ここがポイントです！！そうすると着水した位置から海底までテンヤが斜めにフラフラと沈んでいきます。やがて真鯛がいる水深に来た時に！！バイト（捕食）します！！
アタリは底にテンヤがついているときよりも比較的明確にガツンと竿先に出るか、糸の出がピタッと止まるか…この2パターンを想定しておきましょう。
仙台湾のこの季節の真鯛一つテンヤは、キャストの上手さや、潮に合わせたテンヤのサイズのチョイスなど、技術の差が出やすくなるため、初心者には少々不向きかもしれません。使用するテンヤは2号など軽いほどおすすめです。
さらに釣れれば喜びも大きいですが、中層でのエサ釣りになるため底に住むアイナメやイシガレイ、ヒラメなどの外道が釣れない…これも頭に入れて置きましょう。
6月～シーズン序盤のタックル紹介
中層で真鯛を狙う場合はひとつテンヤ本来の持ち味であるライトタックルを使用します。テンヤは軽ければ軽いほど良いですが、潮の速さや風の強さなども考慮して真鯛が捕食しやすくアタリが取れる重さをチョイスしましょう。当然、ラインも細いほうが潮の影響を受けにくく釣りやすくなりますが、大鯛の引きにも耐えらる強度も大切です。最低でも2号を使い、定期的にリーダーが魚の歯などで傷んでいないかチャックしておくことが残念なバラシを未然に防ぎます。
7月～8月の釣り方とタックル
仙台湾の真鯛シーズン中盤にあたるこの季節は中層にもいるし、ボトム（底）にも真鯛がいたりするので幅広い水深を探っていく必要があります。真鯛がどの水深にいるか？常に考えますが、その参考になるのが以下です。
- 船長に聞く（魚探の反応や経験からある程度予想が立ちます）
- 釣れた真鯛の胃の中のものをチェックする。（エビやカニは底など）
- 釣れた人に聞く（笑）
7月～8月のタックル
タックルはシーズン序盤と同じくライトタックルで構いませんが、ボトムを探ることも多いので、最低でも8号～13号などの重いテンヤも扱えるパワーのあるロッドだと安心です。リーダーも2.5号などボトムを探る比率に合わせて太くするのも良いです。
秋以降9月～11月の釣り方
9月を過ぎてくると真鯛はボトムの甲殻類を捕食することが多くなるため、ボトム付近でのヒットがほとんどという状態になっていきます。
フワフワとフォールさせて誘うというよりも、10号～潮が激流の時は15号の重いテンヤを使用し、ドスンとボトムに着底させてその瞬間に捕食させる方式になります。それでもはやりリフト＆フォール中は真鯛がエビに注目するので誘いは大切です。
リフト＆フォールで誘い、テンヤを着底させた状態で糸ふけをとり、アタリをきく流れになります。あたりは極めて小さいこともあるので集中し、竿先にコツコツもしくはフワフワと怪しい信号を感じたら即！！思い切り合わせてください。
真鯛の口は堅いので、とにかく怪しいと感じたら思い切り合わせてくださいっ（笑）
また、潮の流れを見て潮上にキャストすることでボトムを探る時間が長くなりチャンスも増えます。隣や反対側の人とのお祭り防止のためにも大切ですね。
9月～11月のタックル紹介
秋口からボトムで真鯛を狙う場合は、にゃん丸号としておすすめなのは男気タックルです！（笑）つまり太くて頑丈なタックルのことです。イメージ的にはワームなどでアイナメを狙うボートロックに近いイメージです。秋は特に70～80オーバーの真鯛のチャンスも増えます。ラインブレイクほど悔しいものはありません。ボトム一本勝負でいくなら男気タックル。これで行きましょう（笑）
まとめ
この記事では仙台湾の真鯛一つテンヤ釣りに関して、シーズンを通した釣り方やタックルをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？参考にして頂けましたでしょうか？もちろんその年その年によって水温や状況は様々違いますので、必ずしもご紹介した通りではない可能性もあります。そこらへんは真鯛に直接訊いて下さい（笑）
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